カテゴリ
最新の記事
以前の記事
フォロー中のブログ
外部リンク
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
古い時代の高価な、ひじょうに珍しいフィルムなので、被災した中にあるかどうか疑問です。 しかし、あるとすると、保管状態によっては危険なものだけに注意が必要です。 ナイトレートフィルムの主材料は燃えやすいセルロイドで、劣化すると発火点が下がり、自然発火することがあります。最悪の状態になると50℃以下で発火するという報告もあり、普通に保管することは出来ません。 ナイトレート・フィルムのクリーニングにはイソプロピルアルコール、水を使えません。 専門の方に依頼するしか洗浄方法はないと思ってください。 コダックは1952(昭和27)年にナイトレートフィルムを材質の異なるセーフティフィルムに切り替えています。 フジは1958(昭和33)年。 ただし、切り替え以前の商品が出回っていることも考えられるので、 実際にはもうすこし後まで使用されていると思われます。 フジでは35mmのカラーフィルムでは使われていないそうですが、白黒は使われています。 見分け方 コダックの場合、フィルムのエッジに NITRATE FILM と記されています。 (フジ・さくら・AGFAは不明) その後のセーフティ・フィルムは同様にエッジに SAFETY FILM と記されています。 SAFETY FILM の記載がないものは、ナイトレートと疑ったほうがよいと思われます。 古いレントゲンフィルムもナイトレートが使われている可能性があり、年代不明のさいには注意して下さい。 判断が難しい場合は、端を糸状に切って燃やしてみると判ります。 導火線のように即座に燃えるのがナイトレートフィルムで、セーフティフィルムは簡単に燃えません。 スライドマウントに入れられていて、エッジが見られない場合は、 マウントを外してエッジの記載をみる。箱等に入って1本のフィルムと判る場合は、記載が出てくるまで外すことが必要です。ただしマウントに重要な記載がある場合もあるので、フィルムと分離しないように注意してください。 どうしても判別できないときは、燃やしてみるしか方法はありません。 8mm、9.5mm、16mm、35mmといった映画のフィルムが出てくる可能性があります。 鉄の缶に入っているものはナイトレートと考えてください。 (特に35mmは可能性が高い) 映画フィルムは量が多いので非常に危険です。そして貴重です。 専門家、博物館等に連絡するのがよい方法と思います。 (国立近代美術館 フィルムセンター、NHKアーカイブ等) もし多量にナイトレートフィルムが見つかった場合、 危険であると同時にそれ自体が文化財的に貴重なものだと思われるので、 文化財管理の方に届けてください。
by rescuephoto
| 2011-04-29 22:07
| 危険で貴重なフィルム
|
ファン申請 |
||