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セピア調に色が変わった白黒写真は、印画紙が使われています。 すでに薬剤が劣化していると考えられますし、 紙も乾燥、劣化していて、無理に曲げると切れてしまうことも少なくありません。 洗浄は冷水に漬けます。 表面を傷つけないように、水の中でやさしく指の腹で軽くなでて汚れを落としていきます。 上の写真は、ゼラチン部分が隔離している例です。 無理に汚れを落とそうとすると、他の部分も剥離しますので、注意してください。 古い印画紙は、紙側から水が浸透してくる場合もあります。 そういった印画紙は、長く水に漬けると薬剤が溶け出してしまうので、 早めに泥を落としていくようにしてください。 特にポケットアルバムの中に入った写真は、 長い間水に浸かっているので、注意が必要です。 既に表面が滲むように溶け出している写真は、 泥と共に薬剤が粉のように剥離していくので、汚れを落とさずにあきらめてください。 もし紙が切れている、切れかかっているようなら、 台紙としてコピー用紙やメモ用紙等の上に置いて、それごと乾かすといいでしょう。 乾燥は日陰で風通しの良いところで行います。 洗濯ばさみ等ではさむと切れてしまう場合があるので、 状態によっては、吊るさずに表側を上にして、新聞紙等の上で自然乾燥させます。
by rescuephoto
| 2011-04-29 22:16
| プリントの洗浄
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