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印画紙(普通の写真屋でプリントされたもの)ポラロイド写真 洗浄方法 印画紙は紙の上に3色の層があり、それで濃淡が付いています。 (白黒写真は黒い層) その層、表面は、ゼラチンの薄い層で保護されていますので、 長く水に浸かったものは、ゼラチンが軟らかくなり層が剥げやすくなります。 すでに剥げていると、層の最後の色、黄色の部分だけが残ってて、 プリントの端や傷の付いた部分が黄色くなっている場合もあります。 そういった写真の取り扱いには、注意が必要です。 写真は既に黄色い最後の層が出ている写真です。 最初に写真を水に浸し、状態をみながら、泥や汚れがやわらかくなるまで水に浸して待ちます。 その間に裏面の泥を落とすと効率的です。 写真をしっかりと掴むと表面を傷つける可能性があので、 縁を持って写真をささえるようにして、表面を触らないように支えてください。 汚れ、泥がやわらかくなったら、ぬるま湯(20度程度)の水の中でやさしく指の腹や筆で汚れを落とします。 落としにくい泥や汚れは、時間をかけてゆっくりと表面から溶かすように落としてください。 あまり強く急いで作業すると、表面が剥げてしまうので、注意してください。 特にこの写真のように色が剥げて、黄色や白地が見えているものは、注意が必要です。 痛みの進んだ写真は、ぬめりがあり、擦っただけで表面が剥げてしまいます。 やわらかい筆を使ったり、軽くトントンと押すような、触るような感じで落としていくのがコツです。 自信のないかたは筆を使うことをお勧めします。 筆は使い古しの習字の筆のような、腰の無くなったものがいいでしょう。 なかなか落ちない汚れについては、無理に落とさない事も大切です。 汚れは将来的に落とせる可能性がありますが、 インクが落ちてしまうと復活やデジタル処理ができません。 難しい汚れは、途中であきらめることも肝心です。 洗浄後にきれいな水に通します。 出来るならば、カビ防止のために、作業は塩素の入った水道水が望ましいでしょう。 (塩素が多すぎると写真の劣化を促進させるので、水道水程度の含有量をお勧めします) 乾燥は日陰で風通しの良いところで行います。 洗濯ばさみ等で吊るして日陰干しにします。 もしくは表側を上にして、タオルや新聞紙等の上で自然乾燥させます。 乾燥後、カールしたものは、剥離紙(クッキングペーパーでもよい)にくるんで、 重しをのせてカールを直すことができます。 剥離紙にくるんで、電話帳等の重い本の中に入れ、重しをのせると効率的です。 (これは写真の持ち主にやってもらうといいと思います) --------------------------------------------------------- 印画紙の洗浄において、ミョウバンを使うと効果的ということがあります。 ミョウバンにはゼラチンを硬化させる性質があり、 水で軟らかくなった印画紙の表面を硬くする効果があります。 分量的には諸説ありますが、Ph値が酸性で効果がでます。 およそ、1Lの水/15gのミョウバン/15gの酢酸(クエン酸) で印画紙のゼラチンの硬化剤となるでしょう。 もうすこし薄くてもいいかもしれません。 水洗いの前に、数分漬けることで効果がでると思います。 効果が薄れてきたら、ミョウバンと酸を足してください。 ホルマリンも同様の効果があるのですが、 入手の難しさ、作業の環境や廃棄のとこを考えると、 普通に売っているミョウバンがいいと思います。 ------------------------------------------------------ 洗浄後に水切り剤を使うと、水の乾燥跡が残りにくくなります。 本来なら写真専用が望ましいのですが、中性洗剤でも代用できます。 分量は、ほんの少し、といったところです。 泡が出るほど混ぜてはいけません。 判断できないときは、使わなくてもいいでしょう。 ------------------------------------------------------ 印画紙のとって暖かい水は、ゼラチンを軟化させて劣化の原因になります。 汚れにとって、とくに油汚れは、冷たい水では落ちにくいでしょう。 作業する人にとっては、あまりに冷たい水は辛い仕事です。 人と写真の状態を考えて、洗浄用の水の温度を考えてください。 ただお風呂のような暖かい水となると、 汚れだけでなく、写真表面のゼラチンも落としてしまいます。 できるだけ30度以下の水で洗浄するように心がけてください。
by rescuephoto
| 2011-04-29 22:22
| プリントの洗浄
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